涅槃図
江戸時代 紙本著色
光明寺(沼津市内浦重須)

通常、涅槃図の上部には月が描かれますが、本図は太陽、月を描く珍しい作例です。また月のそばには小さな円が描かれ、金星の可能性も考えられます。
中央の釈迦は、枕に頭を載せて横たわっています。その周囲に描かれる菩薩は、白い肌に黒髪であらわされていますが、額には仏の特徴である白毫が描かれ、絵師によって描き分けが行われています。
本図は多くの人物や動物が描かれていますが、特に動物は獏や麒麟などの霊獣、ジャコウネコや蝙蝠、駱駝、蟻、蝶など様々な種類が描かれている点が特徴です。