上原美術館は2017年11月3日、上原近代美術館と上原仏教美術館が一つとなり、誕生しました。
 多様な収蔵品の中核をなすのは、大正製薬株式会社名誉会長の上原昭二氏より寄付を受けた近代絵画コレクションです。印象派やマティス、ピカソ、安井曽太郎、須田国太郎、小林古径などを中心としたそれらの絵画は、個人コレクション独特の穏やかさや親しみやすさを感じさせます。
 また、上原氏の両親である正吉・小枝夫妻の寄付による仏教美術も、コレクションの特徴のひとつです。平安・鎌倉時代の仏像から、奈良時代の古写経、近現代の仏像まで幅広い仏教美術を収蔵しております。
 上原美術館は、これらのコレクションを中心に企画展を開催するほか、伊豆の古い仏教美術を紹介する活動を行なっております。また、専門家を招いての講演会や講習会、学校と連携した教育普及活動など、幅広い文化活動を通じて地域文化向上への貢献を目指します。
 近代絵画と仏教美術のジャンルを超えた美が出あうこの新しい美術館で、ゆっくりとおくつろぎいただけましたら幸いです。

 
 

公益財団法人上原美術館のあゆみ

1983(昭和58)年3月
大正製薬株式会社名誉会長 故上原正吉、小枝夫妻の寄付により財団法人上原仏教美術振興財団設立

1983(昭和58)年5月
静岡県下田市に上原仏教美術館開館

1998(平成10)年10月
大正製薬株式会社名誉会長 上原昭二氏の寄付により財団法人上原近代美術館設立

2000(平成12)年3月
静岡県下田市に上原近代美術館開館

2011(平成23)年4月
財団法人上原仏教美術振興財団、財団法人上原近代美術館 両財団ともに公益財団法人に移行

2013(平成25)年4月
公益財団法人上原近代美術館は公益財団法人上原仏教美術振興財団を吸収合併し、公益財団法人上原美術館に改称