【仏教館】企画展 きれいな仏像 愉快な江戸仏
【近代館】上原コレクション名品選 雨をたのしむ
開催期間: | 2023年4月29日(土・祝)~9月24日(日) |
開館時間: | 9:30~16:30(入館は16:00まで) |
休館日 : | 展覧会会期中は無休 |
入館料 : | 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 ※仏教館・近代館の共通券です ※団体10名以上10%割引 ※障がい者手帳をお持ちの方は半額 |
会場 : | 上原美術館 近代館・仏教館 |
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【仏教館】企画展 きれいな仏像 愉快な江戸仏
仏像は、仏教の聖なる尊像であり、仏教徒の信仰対象、心のよりどころです。古代中世、仏像を制作した仏師たちの多くは、宗教者でもあり、その優れた技術に、自らの信仰を込め、丹精込めて仏像を作りました。こうして作られた仏像は、美しく、現代では彫刻作品としても高い評価を受けています。またこれらの仏像は、鎌倉時代なら七百年から八百年、平安時代なら九百年、あるいは千年を超える時を越えて、現代に伝えられてきました。古い仏像は歴史を考える上で、貴重な文化財でもあります。
上原美術館は開館以来、古く優れた仏教美術の収集に努め、多くの仏像を収蔵してきました。当館ではこの度、納入願文により、鎌倉時代の文永七(1270)年に制作されたことが分かる、阿弥陀如来像を収蔵しました。本展ではこの像を初公開するとともに、当館が所蔵する全ての仏像を展示いたします。
古代中世の仏像が、彫刻作品として高い評価を受ける一方、各地の寺院やお堂を訪ねると、それ以外の数多くの仏像に出会います。その多くは、江戸時代に造られた仏像で、古くても四百年前、ほとんどが二百年そこそこの若い仏像たちです。江戸時代の仏像は新しいだけでなく、たいていはとても小さく、造形は拙く、見劣りがします。しかし、これらの像に向き合うと、それらのお像に込められた祈りと、素朴で愛らしい姿に触れることができます。上原美術館では開館以来、四十年に渡り、伊豆の仏教美術の調査を継続してきました。調査によって見出された仏像の大多数は、江戸時代のものですが、これまでは、江戸時代の仏像を展示し、紹介する機会はほとんどありませんでした。本展では当館が出会った、素朴ながら愛らしく、愉快な仏像十数点を厳選して展示します。当館所蔵の仏像と、伊豆に伝えられた愉快な江戸時代の仏像の競演を是非ご覧ください。
展覧会紹介動画
主な展示作品
【近代館】上原コレクション名品選 雨をたのしむ
「雨」と一口に言っても、季節や時間、降水量や風の強弱といった違いで、恵みの雨になることもあれば、人々の生活を脅かすような暴雨になることもあります。古くから我々はさまざまな表情を見せる雨の変化に注視して生活してきました。一方で、雨が見せるさまざまな表情は、多くの画家たちが魅せられた題材でもあります。
本展覧会では、上原美術館が所蔵する日本画家・鏑木清方を中心に日本画から油彩画まで、雨が描かれた上原コレクションを厳選してご紹介します。
鏑木清方は「雨ならばたいていの人はきらひな五月雨にも、秋ふる長雨にも、とりどりに詩情をさそはれ、畫心をよぶ」といい、多くの雨の情景を描きました。清方が18歳のときに描いた《初冬の雨》(新収蔵・当館初公開)は、雨に濡れる下町の情景が生き生きと表現されています。同じく、新収蔵された《木母寺夜雨》は、傘をさした二人の女性の歩む姿が描かれています。提灯に照らされた女性たち以外は、闇夜にしとしとと雨が降るようすを情緒豊かに墨で表現しています。
そのほか、雨にかすむ光景を彩り豊かな色彩であらわしたピエール·ボナール《雨降りのル·カネ風景》、雨に濡れる大輪の牡丹を描いた松林桂月《牡丹》、雨あがりの情景が幻想的な牛島憲之《雨明かる》などを紹介します。
これらの作品は、雨に濡れるからこそ一層美しく輝き、雨だからこそみられる情景が捉えられています。上原コレクションより雨にまつわる絵画の魅力をお楽しみください。
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主な展示作品
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