6月1日開館のお知らせ

【 開館のお知らせとお客様へのお願い 】

上原美術館では緊急事態宣言を受け、4月8日より臨時休館しておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策が整い、また静岡県の緊急事態宣言が解除されたことから、6月1日より開館いたします。
再開におきましては、ご来館の皆様に以下の感染防止対策にご協力いただきたく、ご理解ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

<ご来館されるお客様へ>
― 受付場所・開館時間の変更について(暫定措置)
・受付場所を「仏教館」から「近代館」に変更いたします。
・開館時間は9:30~16:30(最終入館16:00)に変更いたします(消毒・清掃のため)。
― ご入館時のお願い
・マスクの着用をお願いいたします。
・手指消毒の徹底をお願いいたします。
・「検温」及び「体調確認書」記入にご協力をお願いいたします。
 *体調不良の方には、入館をご遠慮いただく場合がございますのでご了承願います。
・「3密」を避けるため、やむを得ず入館制限する場合がございます。
― 館内対応について
・ギャラリートークは当面の間、休止といたします。
・ラウンジでの飲料サービスは当面の間、休止といたします。
― 当館での取組について
・常に情報収集に努め、感染の予防、防止に細心の注意を払います。
・スタッフは毎日検温し、マスク着用にて応接いたします。
・感染症拡大防止対策として、受付への飛沫防止アクリル板を設置し、手指消毒液の設置、マスクの準備、定期館内清掃を強化いたします。

最新の情報は上原美術館ホームページやtwitter、facebookで発信しておりますので、ご来館の際は事前にご確認いただけますと幸いです。新型コロナウイルス感染症の感染 予防・拡散防止のため、ご理解・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

公益財団法人 上原美術館

アルブレヒト・デューラー≪書斎の聖ヒエロニムス≫

アルブレヒト・デューラー  Albrecht Dürer
《書斎の聖ヒエロニムス》 Heiliger Hieronymus im Gehäuse
1514年 エングレーヴィング・紙 24.9×19.2 cm
*2019年度 新収蔵

この作品はアルブレヒト・デューラーが制作した銅版画のなかでも最高傑作と呼ばれる三大銅版画のひとつです。僧房のような空間で、書き物をしている聖ヒエロニムスが描かれています。彼は聖書をラテン語へと翻訳したウルガタ訳聖書の翻訳者として、しばしば書斎で書き物をする姿で描かれました。
聖人の手前には、ライオンが寝そべっています。中世の聖人伝説を集めた『黄金伝説』によると、聖ヒエロニムスは、ライオンの足に刺さった棘を抜いて助けたことが記されています。このエピソードから、しばしばライオンはこの聖人の忠実な友として美術作品に登場します。
本作でデューラーの銅版画技術は最高度に達しました。まず遠近法による空間は、この小さな画面の中にかなり奥深い空間を生み出すことに成功しており、線を並べたハッチングに加えて、線を交差させるクロスハッチングによって、幅広い明暗と対象の質感を生み出しました。窓から部屋へと差し込む光は、輪郭線ではなく、途切れ途切れの線を並べて表現され、ガラスを通した柔らかな効果を巧みに表しています。

アルブレヒト・デューラー≪アダムとエヴァ≫

アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer
アダムとエヴァ Adam und Eva
1504年 エングレーヴィング、紙 24.8×19.0 cm

この作品はデューラーによる『旧約聖書』を主題とした銅版画です。アダムとエヴァは「創世記」に登場する最初の人類で、彼らは神に創造され、恥じらいや悲しみを知らず、裸のまま楽園に住んでいました。ある時二人は蛇にそそのかされて、神に禁じられていた「知恵の実」を食べてしまい、楽園から追放されます。本作ではエヴァが蛇から「知恵の実」を受け取り、アダムへと手渡そうとする場面が緊張感をもって描かれています。
背景にいるシカやネコなど多くの動物たちは、それぞれこの場面にかかわるシンボリックな意味をもたされています。デューラーや仲間の人文主義者たちは、こうした一見難解な図像に込められた意味を読み解いたことでしょう。
デューラーは、イタリアへの旅行以来、「理想的な人体のプロポーション」を求めて研究を重ねてきました。この銅版画でも著名な古代彫刻をもとに準備を重ね、構図を練りました。ここでは聖書の物語とともに、古代彫刻から学んだ「理想的な人体像」の実現が目指されています。

【仏教館・近代館】上原コレクション名品選3

上原コレクション名品選3 仏教館 ~新収蔵・二天像と上原美術館のみほとけ~

仏教館 ~新収蔵・二天像と上原美術館のみほとけ~
近代館 美しき大地―新収蔵・梅原龍三郎≪朝暉≫を中心に―

上原美術館コレクションの中から新収蔵となったものを中心にご紹介します。仏教館では平安時代に造られた二天像を初公開。仏法を守護するみほとけの静かで力強い表現がみどころです。近代館は雄大な美しい桜島を描いた梅原龍三郎≪朝暉≫を中心に、画家たちが描く大地をご紹介します。

上原コレクション名品選3

【仏教館】 ~新収蔵・二天像と上原美術館のみほとけ~
【近代館】 美しき大地―新収蔵・梅原龍三郎≪朝暉≫を中心に―

開催期間: 2020年4月25日(土)~9月27日(日)
開館時間: 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 : 展覧会会期中は無休
入館料 ; 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 団体10名以上10%割引
障がい者手帳をお持ちの方は半額
教育活動を目的として高校生以下は無料となります
会場  : 上原美術館 近代館・仏教館

~新収蔵・二天像と上原美術館のみほとけ~

美しき大地―新収蔵・梅原龍三郎≪朝暉≫を中心に―

臨時休館延長のお知らせ(4/8~5/31)

上原美術館は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため4月8日(水)より臨時休館しておりますが、緊急事態宣言の発令と現在の状況を鑑み、5月31日(日)まで休館を延長いたします。
再開は6月1日(月)を予定しておりますが、状況によって変更となる場合がございます。
開館の予定につきましては、当ホームページやtwitter、facebookなどでご案内いたします。
ご来館予定の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

公益財団法人 上原美術館

臨時休館のお知らせ(4/8~5/6)

【臨時休館のお知らせ】

上原美術館は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、4月8日(水)より5月6日(水)臨時休館いたします。
再開は5月7日(木)を予定しておりますが、状況によって変更となる場合がございます。
開館の予定につきましては、当ホームページやtwitter、facebookなどでご案内いたします。
ご来館予定の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

公益財団法人 上原美術館

アルベール・マルケ≪ルーアンのセーヌ川≫

アルベール・マルケ Albert Marquet
ルーアンのセーヌ Rouen, quai de Paris, temps gris
1912年 油彩・カンヴァス 59.0×80.0 cm
*新収蔵

この作品は、マルケが滞在したルーアンのホテルで描かれました。ルーアンは古くからセーヌ川を利用した水運の拠点として栄えた街で、マルケはその中でも、特に賑わっていた河岸を描いています。画面を横切るように大きくセーヌ川が配置され、波止場の倉庫街や、対岸で煙を上げる煙突群、人々が行き交うボイエルデュー橋が捉えられています。曇り空からはやわらかな光がセーヌ川に落ち、水面は穏やかな光に満たされています。川には橋の影とともに、橋脚がうっすらと映り込んで、ゆったりとした流れを感じさせます。
マルケのセーヌ川はひかえめな色彩でほとんどモノトーンのようですが、その描写は多彩なニュアンスを感じさせます。

【仏教館・近代館】上原コレクション名品選2

上原コレクション名品展2

2020年1月18日(土)~4月12日(日) 会期中無休
2020年1月14日(火)~17日(金)は展示替えのため全館休館

今年度、新たにコレクションへ加わったアルベール・マルケ《ルーアンのセーヌ川》。灰色がかった穏やかな風景は上原コレクションの特徴をあらわしています。そのほか、印象派絵画から仏教美術まで、収蔵品のみどころをご紹介します。

アルベール・マルケ《ルーアンのセーヌ川》 1912年 新収蔵、当館初公開

上原美術館