アルベール・マルケ≪ルーアンのセーヌ川≫

アルベール・マルケ Albert Marquet
ルーアンのセーヌ Rouen, quai de Paris, temps gris
1912年 油彩・カンヴァス 59.0×80.0 cm
*新収蔵

この作品は、マルケが滞在したルーアンのホテルで描かれました。ルーアンは古くからセーヌ川を利用した水運の拠点として栄えた街で、マルケはその中でも、特に賑わっていた河岸を描いています。画面を横切るように大きくセーヌ川が配置され、波止場の倉庫街や、対岸で煙を上げる煙突群、人々が行き交うボイエルデュー橋が捉えられています。曇り空からはやわらかな光がセーヌ川に落ち、水面は穏やかな光に満たされています。川には橋の影とともに、橋脚がうっすらと映り込んで、ゆったりとした流れを感じさせます。
マルケのセーヌ川はひかえめな色彩でほとんどモノトーンのようですが、その描写は多彩なニュアンスを感じさせます。

【仏教館・近代館】上原コレクション名品選2

上原コレクション名品展2

2020年1月18日(土)~4月12日(日) 会期中無休
2020年1月14日(火)~17日(金)は展示替えのため全館休館

今年度、新たにコレクションへ加わったアルベール・マルケ《ルーアンのセーヌ川》。灰色がかった穏やかな風景は上原コレクションの特徴をあらわしています。そのほか、印象派絵画から仏教美術まで、収蔵品のみどころをご紹介します。

アルベール・マルケ《ルーアンのセーヌ川》 1912年 新収蔵、当館初公開

冬のワークショップを開催します

上原美術館では、2020年2月に冬のワークショップを開催します。日本画、デッサン、ファミリー向けワークショップまで普段はなかなかできない美術体験をご用意しております。皆様のご応募をお待ちしております。

*今回のワークショップにつきましては、全て定員に達しました。

お正月も開館します

上原美術館では伊豆市共同企画展『伊豆をめぐる名画―横山大観、安田靫彦を中心に―』(2020年1月13日まで)を開催中です。美術館は1月13日まで会期中無休、お正月も開館しております。美術館への初詣にぜひお越しください。

上原美術館