2019年度の教室受講生募集のお知らせ

上原美術館では2019年度教室の開講にあたり、以下の教室の受講生を募集します。
初心者の方も大歓迎です!

1.日本画教室
毎月第2・4火曜日 午後1時~4時
講師:牧野伸英先生(日本画家、日本美術院特待)
2.デッサン・水彩画教室
毎月第2・4水曜日 午後1時~4時
講師:小野憲一先生(現代美術作家)
3.仏像彫刻教室
毎月第3日曜日 午後1時~3時30分
講師:岩松拾文先生、大谷文進先生(仏像彫刻家)
4.写経教室
毎月第2日曜日 午後1時~3時30分
講師:山田修也先生(書家、毎日書道展審査会員)
5.仏教美術講座
毎月第2日曜日 午前9時30分~10時30分
講師:仏教館学芸員(交代)

会場:上原美術館【近代館】会議室
募集人数:1~4は若干名、5のみ定員25名(いずれも応募者多数の場合は抽選)
※お1人様1教室のみ応募可
参加費:無料(材料費別途)
受講条件:基本的に全日程に参加できる方、ご自分で通える方
応募方法:郵便はがきに 氏名、年齢、住所、電話番号、希望の教室名、経験の有無を明記の上、郵送にて2019年3月10日(必着)までにご応募ください。
美術館受付にて直接お申込みもできます。
応募結果は2019年3月15日ころに、応募者全員に郵送でお知らせいたします。

 

【郵送先】〒413-0715 静岡県下田市宇土金341 上原美術館 教室募集係

冬のワークショップ2018

上原美術館では、冬のワークショップを開催します!日本画、デッサン、ファミリー向けワークショップまで普段はなかなかできない美術体験を用意しています。たくさんのご応募をお待ちしております。

 

1.おとなの日本画体験 *終了しました

日本画家の牧野伸英先生の丁寧な説明を聞きながら、岩絵具や顔彩を使って小さな日本画作品を制作します。
講 師 :牧野伸英先生(日本画家・当館日本画教室講師 )
日 時 : 2019年1/19(土) 13時~16時
対 象:おとな(14歳以上)
定 員:15名(要予約・先着順) ※画材は美術館でご用意します

 

2.おとなのデッサン・ワークショップ *終了しました

鉛筆の持ち方から陰影や質感のとらえ方まで、2日間でデッサンの要素を段階的に学びます。
講 師 :小野憲一先生(現代美術作家・当館デッサン・水彩画教室講師)
日 時 : 2019年1/25(金) ~1/26(土) 2日間 各日ともに13時~ 16時
対 象:おとな(14歳以上)
定 員:10名(要予約・先着順) ※画材は美術館でご用意します

 

3.親子で色あそび―透明水彩で *定員に達したため、募集を終了しました
親子、家族でいっしょに透明水彩絵具を使い、色あそびをします。
講 師 :小野憲一先生(現代美術作家・当館デッサン・水彩画教室講師)
日 時 :2019年2/9(土)  13時~16時
対 象:5歳児~中学生、保護者
定 員:8組(1組2 ~ 3人、要予約・先着順) ※画材は美術館でご用意します

各イベントともに
会 場  上原美術館(近代館) 会議室
受講料  無料

―応募方法

郵便はがきまたはメール(info@uehara-museum.or.jp)に氏名、年齢、住所、電話番号、ご希望のイベント名を記入し、上原美術館へお申込みください。来館してのお申込みも可能です。

各イベントとも定員に達し次第募集を締め切らせていただきます。
なお、応募いただいた方には、開催数日前に郵送にて当日のご案内をお送りいたします。
お申込先  〒413-0715 静岡県下田市宇土金341 上原美術館 「イベント」係/ info@uehara-museum.or.jp

年末年始(元旦含む)も開館します:会期中無休

上原美術館は元旦も含めて年末年始も開館しております。
展覧会会期の3月31日まで休館日はありません。(次回休館日は4月1日です)
年末年始は『春をおもう―東洋と西洋、それぞれの春―』、『下田の古刹―太梅寺の寺宝』を開催中です(2018/12/15~2019/3/31)。ぜひ美術館で新春の訪れをお楽しみください。


ピエール・ボナール 《ノルマンディー風景》

ピエール・ボナール Pierre Bonnard

ノルマンディー風景 Paysage de Normandie

1925年 油彩、カンヴァス 54.0×47.5cm

本作の裏には、副題として「突然の日差し(coup du soleil)」と記されています。おそらく厚い雲の間から強い日差しが差し込んだ瞬間を捉えたのでしょう。生い茂った緑や草原には光が満ち溢れています。わずかな雲間から日差しが届くそのようすは、異なった色彩を見せる左右の木々や牛にあらわれています。その奥には紫や黄などきらめくような色彩を反映しながら、セーヌ川が流れています。
1912年、ボナールはヴェルノン近郊のセーヌ河岸の斜面に建てられた別荘「マ・ルロット(私の家馬車)」を購入しました。そのテラスからは低地を流れるセーヌ川と対岸の町ヴェルノンを望むことができました。ボナールは自宅の庭をあまり整備せず、自然のままにすることを好んだといいます。「マ・ルロット」の近くで描かれた本作には、ボナールが好んだノルマンディーのありのままの自然を見出すことができます。

クロード・モネ 《藁ぶき屋根の家》

クロード・モネ Claude Monet

藁ぶき屋根の家 La chaumière

1879年 油彩・カンヴァス 48.5×64.5cm

1878年8月、モネはパリから北西に約70キロ離れたセーヌ川沿いの小村ヴェトゥイユに移り住み、この地で3年余りを過ごしました。その間には妻カミーユが亡くなるなど、ここでの生活はモネの人生でつらく、貧しい時代でもありましたが、この時期に制作された作品の多くがやがて後の連作シリーズを生む糧となります。
本作では全体的に落ち着いた色調の中、筆触分割により前景の草花が鮮やかに咲き乱れ、爽やかな空は力強い筆致で大気の流れをはらんでいます。

岸田劉生 《村娘之図》

岸田劉生
村娘之図
1918(大正7)年 鉛筆・紙 34.4×22.6cm

小さなつわぶきの花を手にした少女は、劉生の娘・麗子の友達の於松(おまつ)です。画面右上には、「一九一八年十一月廿六日」と書かれています。着物の上に羽織を着た於松の姿からは秋の冷たい空気が感じられるようです。
麗子より3歳年上の於松の姿を劉生はこの年から3年間、たびたび描きました。劉生は於松を描いた作品について、「この画に描こうとしたものはいろいろあって一口には云えませんが鄙びた田舎娘の持つ或る美です」と述べています。「花を持つ手は素朴に、キョトンと前方を見て無心でいるような感じ」を取ったという構図には、デューラーやファン・エイクのような美の深さがあるとしています。また、「着物や羽織も実に美しいもの」で、「それが如何にも田舎風な模様はその色が退めているのと相待って不思議な美を持っている」と述べています。

上原美術館