須田国太郎 《牡丹》

須田国太郎
牡丹
1941(昭和16)年 油彩・カンヴァス 40.9×53.0cm

紅白の牡丹が咲き誇っています。赤い花は一見、闇に沈んでいるかのようですが、陰に浮かぶ後ろの花やつぼみを見ていると、次第に背景の空間が立ち上がります。すると、油彩画の伝統的な明暗表現による赤い牡丹が陰翳の中から輝き始めます。

陰翳礼讃(いんえい らいさん)

会期:2021年4月29日(木・祝)~9月26日(日) 会期中無休
*2021年4月19日(月)~4月28日(水)は展示替えのため全館休館となります

作家・谷崎潤一郎は随筆『陰翳礼讃』において近代日本の陰翳の本質を論じました。かつて金箔が施された仏像は暗い堂内で「沈痛な美しさ」を見せ、絵画は床の間で「陰翳に深みを添えるもの」として鑑賞されたといいます。本展では仏像や絵画などジャンルを越えた美に見出す、現代における陰翳の魅力をご紹介します。

 

『絵画が紡ぐ物語/胡蝶舞う浄土』がはじまりました

2021年1月21日より、新しい展覧会『上原コレクション名品選4 絵画が紡ぐ物語/胡蝶舞う浄土』が始まりました。モネの名作≪雪中の家とコルサース山≫をご紹介するほか、新収蔵となる平安・鎌倉時代の貴族・平基親(たいらのもとちか)が書写した≪紺紙金字法華経巻五(平基親願経)≫を初公開します。

 

 

 

 

 

上原美術館