ギャラリートークのお知らせ

上原美術館では特別展『静岡の仏像+伊豆の仏像』、企画展『鏑木清方 築地川の世界』の関連イベントとして、学芸員によるギャラリートーク(展示解説)を開催します。

・開催日:10月16日(土) *毎月第3土曜日に開催予定です。
・時 間:11時~(仏教館)/13時~(近代館)
・会 場:上原美術館展示室
・参加方法:当日、仏教館にお集まりください

*要入館券、予約不要

須田国太郎 《牡丹》

須田国太郎
牡丹
1941(昭和16)年 油彩・カンヴァス 40.9×53.0cm

紅白の牡丹が咲き誇っています。赤い花は一見、闇に沈んでいるかのようですが、陰に浮かぶ後ろの花やつぼみを見ていると、次第に背景の空間が立ち上がります。すると、油彩画の伝統的な明暗表現による赤い牡丹が陰翳の中から輝き始めます。

陰翳礼讃(いんえい らいさん)

会期:2021年4月29日(木・祝)~9月26日(日) 会期中無休
*2021年4月19日(月)~4月28日(水)は展示替えのため全館休館となります

作家・谷崎潤一郎は随筆『陰翳礼讃』において近代日本の陰翳の本質を論じました。かつて金箔が施された仏像は暗い堂内で「沈痛な美しさ」を見せ、絵画は床の間で「陰翳に深みを添えるもの」として鑑賞されたといいます。本展では仏像や絵画などジャンルを越えた美に見出す、現代における陰翳の魅力をご紹介します。

 

上原美術館