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安井曽太郎 
薔薇
1931(昭和6)年 油彩・カンヴァス 60.5×48.8cm

白い花瓶に生けられた薔薇が力強く描かれています。この白い花瓶は関東大震災の直後、妻の実家の焼け跡から見つかったと言われています。安井は本作について、「白色がきれいだった。その時分僕は白色を好んだ。しぜんその時代の作品に白色調のものが多く、この絵もその一つであった」と述べています。