伊豆に今も伝わる仏教美術の中には、人知れず、伝えられてきたものが数多く眠っています。本展では、こうしたあまり知られていない文化財にスポットを当て、その魅力をご紹介いたします。伊豆の玄関口、熱海市の伊豆山は伊豆半島内の修験者の行場として、古くより信仰を集めてきました。その中腹に祀られる地蔵菩薩像が、今回、堂外初公開となります。また近世初期に戦乱を逃れ、伊東に落ちのびた武士がもたらした毘沙門天像や、伊豆南部地域の人々が願いを込めて書写した大般若経、今も涅槃会でのみ公開される江戸時代の涅槃図などを展示いたします。伊豆半島で育まれた豊饒な仏教美術の世界をご覧ください。
展覧会紹介動画