【近代館】上原コレクション名品選 春、花めく

少しずつ寒さがやわらぎはじめると、桃色や白、赤、黄色など多種多様な花々が静寂の世界を豊かに彩りはじめます。画家たちは花を通して、うつろいゆく春をやさしく、ときに鋭いまなざしで捉えてきました。
赤々とゆらめく篝火に照らし出される山桜を描いた横山大観《夜桜》。夜空にうっすらと浮かぶ桜に吹き抜ける風は、余寒の冷たさを感じさせます。桜は春を象徴する花の一つで、古くから多くの画家たちに描かれてきました。安井曽太郎《桜と鉢形城址》は、明るくやわらかな桜の色彩がのどやかな季節の到来を知らせます。
小林古径《草花》は、チューリップの花弁を黒で彩ることで、洗練された清らかさを一層際立たせています。さらに、すっと伸びた茎の線描は、澄んだ空気まで運んでくるかのようです。画家たちが描いた春の花は、個性豊かに開花し、私たちの目をたのしませてくれます。
本展では桜をはじめ、チューリップ、梅、椿、スミレなど春に花咲く絵画をご紹介します。上原コレクションが奏でるおだやかな春をご堪能いただければ幸いです。

 

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【仏教館】上原コレクション名品選 東風 吹かば 仏教東漸

古く、日本では春の訪れは東からの風によって運ばれてきました。さまざまな文化が風に乗って各地に拡散するように、仏教美術も遠く異国の地より日本へもたらされました。またインドで生まれた仏教が西方から東へと広まる様子は、仏教東漸という言葉であらわされます。
本展では、日本で花開いた仏教美術を上原コレクションからご紹介します。新収蔵・初公開となる華厳経断簡(二月堂焼経)は紺紙に焼け滲みがある美しい作品です。
古都・奈良に春を呼ぶ修二会。この儀式を行う東大寺二月堂には、奈良時代に書写された紺紙銀字の華厳経が納められていました。江戸時代、寛文7(1667)年に行われた修二会で二月堂が火災で焼失してしまいます。この時に焼け残った経典は、焼け跡の滲みが醸し出す儚くも美しい紙面、銀字のプラチナのような独特の輝きで、後世、二月堂焼経の名で愛でられるようになりました。
そのほか、天平写経の名品である、墨書が美しい薬師寺経(新収蔵・初公開)など古写経を中心に展示いたします。

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2/22講演会『3Dデータでみる伊豆の仏像』@韮山文化センター

2/22講演会『3Dでみる伊豆の仏像』@韮山文化センター

静岡県では昨年度より、県内にある文化財指定を受けた仏像の3D撮影を行う全国初のプロジェクトを始動しました。開館以来40年以上にわたり、伊豆の仏像の調査を行う上原美術館は、本プロジェクトに技術協力しています。
今回の講演会では、本プロジェクトを率いる県の担当者、静岡県の仏像を研究してきた研究者、静岡県の仏像の魅力を発信してきたインフルエンサー4名が登壇。仏像の3D画像を映写し、細部を見ながら、それぞれの視点で知られざる仏像の魅力を紹介、解説します。

上原美術館・静岡県 特別講演会 3Dデータでみる伊豆の仏像

日時:2026年2月22日 13時半~15時半
場所:韮山文化センター(韮山時代劇場) 大ホール400名 (Googleマップ
登壇者:田村隆太郎氏(静岡県スポーツ・文化観光部文化財課)、島口直弥氏(浜松市美術館学芸員)、久保沙里菜氏(仏像大好きアナウンサー)、田島整(上原美術館学芸員、静岡文化財保護審議会委員)
主催:公益財団法人 上原美術館、静岡県
後援:伊豆の国市、静岡新聞社・静岡放送

上原美術館では、『上原美術館でワークショップ』を開催します。

『上原美術館でワークショップ』 2026年2月1日(日)いろの世界をのぞいてみよう!、2026年2月23日(月・㊗)おやこできもちをえがいてみよう!

上原美術館では、『上原美術館でワークショップ』を開催します。
この冬、おやこでアート体験をしてみませんか?

参加費無料
上原美術館アトリエにて開催

いろの世界をのぞいてみよう!
講師:小野憲一先生 現代美術作家/当館デッサン・水彩画教室講師
日時:2026年2月1日(日) 13:30~15:10(最終15:30)
対象:5歳以上のこどもと保護者
しめきり:1月22日(木)
定員:8組

おやこできもちをえがいてみよう!

講師:牧野伸英先生 日本画家/当館日本画教室講師
日時:2026年2月23日(月・祝)  13:30~15:00(最終15:30)
対象:5歲以上のこどもと保護者
しめきり:2月12日(木)
定員:8組

 

応募方法

【Googleフォーム】
①QRコードを読み込み、必要事項をフォームに記入し、お申込みください。

【はがき】
①参加者全員の氏名、②年齢、③住所、④メールアドレス、⑤電話番号、
⑥参加希望のワークショップを記入し、上原美術館「イベント」係宛にお申し込みください。
※定員以上のお申し込みがあった場合は、抽選といたします。
※抽選結果につきましては、メールまたはお電話にて応募締切から2日以内にご連絡申し上げます。

その他、ご不明な点がございましたら上原美術館までご連絡ください。
Tel. 0558-28-1228

年末年始も開館します

上原美術館は大晦日や元旦を含めて、年末年始は休まず開館しております。

特別展『伊豆のみほとけ』、企画展『印象派をたのしむ―上原コレクションのちいさなまなざし』(10/4~2026/1/12)を開催しておりますので、ぜひご来館ください。

【近代館】印象派をたのしむ 上原コレクションのちいさなまなざし 【仏教館】伊豆のみほとけ

特別展『伊豆のみほとけ』図録発行のおしらせ

特別展『伊豆のみほとけ』(2025/10/4~2026/1/12)に合わせて図録を刊行しました。展覧会に出展された21体の仏像を、様々な角度や部分接写した150点の写真で紹介。詳細な作品解説を加えております。
美術館での販売のほか、現金書留での販売(送料無料)も行っております。ぜひご覧ください。

図録:『伊豆のみほとけ』
判型:A4判、104頁、全頁カラー
販売価格:1,200円
発売日:2025年11月29日

【購入方法】
購入ご希望の方は、カタログ名と冊数、金額、ご住所、氏名、お電話番号をご記入の上、現金書留で代金をお送りください。送料無料でお送りいたします。
*代金受領のご連絡は、図録の発送をもって代えさせていただきます。
送付先:上原美術館 〒413-0715静岡県下田市宇土金341

展覧会カタログ『伊豆のみほとけ』

【近代館】岸田劉生≪村娘之図≫は近代館にて展示中です。

【岸田劉生 村娘之図】
本作は、ちょうど107年前にあたる1918年11月26日、劉生によって描かれました。モデルの少女は当時、岸田家に手伝いに来ていた女性の娘・お松。その手に持っているのは一輪のツワブキです。現在、美術館周辺でもツワブキが鮮やかな黄色の花を咲かせています。
岸田劉生≪村娘之図≫
岸田劉生≪村娘之図≫
美術館周辺のツワブキ

【仏教館】伊豆のみほとけ 展示作品のご紹介:南伊豆町入間・海蔵寺 十一面観音像

【南伊豆町入間・海蔵寺 十一面観音像】
高さ約1mの十一面観音像。下半身に刻まれる衣文は薄く穏やかで、正面から見ると華奢なお姿をしています。
一方、横から見ると奥行のあるお顔、ボリュームのある腰まわりから、平安時代、10世紀頃に造られたと考えられます。
本展で寺外初公開となる仏像です。
上原美術館