クロード・モネ Claude Monet
藁ぶき屋根の家 La chaumière
1879年 油彩・カンヴァス 48.5×64.5cm
1878年8月、モネはパリから北西に約70キロ離れたセーヌ川沿いの小村ヴェトゥイユに移り住み、この地で3年余りを過ごしました。その間には妻カミーユが亡くなるなど、ここでの生活はモネの人生でつらく、貧しい時代でもありましたが、この時期に制作された作品の多くがやがて後の連作シリーズを生む糧となります。
本作では全体的に落ち着いた色調の中、筆触分割により前景の草花が鮮やかに咲き乱れ、爽やかな空は力強い筆致で大気の流れをはらんでいます。