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安井曽太郎 
静物
1912(明治45/大正元)年頃 油彩・カンヴァス(板張り) 46.1×54.9cm

1907(明治40)年、安井はフランスに渡り私立の画塾アカデミー・ジュリアンに入学すると、ジャン=ポール・ローランスに師事しました。本作は3年近く通った画塾を辞し、自由な制作を試み始めた24歳頃に描かれました。

砂糖壺に反射する4つの小さな白い四角は窓の光でしょうか。薄暗い部屋の様子からは、自らの芸術を生み出そうと模索する画学生の生活がうかがえるようです。