【近代館】『須田国太郎―上原コレクションから―』

近代館 企画展『須田国太郎―上原コレクションから―』

近代館 『須田国太郎―上原コレクションから―』

本展は当館で6年ぶりとなる須田国太郎(1891~1961)の回顧展です。須田作品は、上原コレクションの中心であり、国内でも有数の規模を誇っております。
京都生まれの洋画家・須田国太郎は、絵画の理論と実践を生涯探求した学究の徒であり、その壮大な視野から「東西絵画の綜合」の上に立つ、新しい絵画を追求した稀有な画家です。
本展では、須田が近代絵画の課題のひとつと考えていた「墨色(黒)」の扱いに注目します。《卓上静物(バラ)》では、墨色の濃淡や、下塗りの変化が、墨色の多彩な表現を生んでいます。そこには東洋の水墨画とは違う、油墨画ともいうべき表現が展開され、須田が挑んだ「東西
絵画の綜合」の一端を見ることができるでしょう。
展示では、須田の画風の展開を追いかけるように、留学時代の褐色表現、円熟期の透明感のある墨色。そして最晩年のより多彩な色彩と絵肌表現を、油彩画、版画、デッサン、墨絵などからご紹介いたします。

【仏教館】下田の古刹―太梅寺(たいばいじ)の寺宝

下田の古刹―太梅寺(たいばいじ)の寺宝

2018年12月15日(土)~2019年3月31日(日)

会場:仏教館

太梅寺は下田の山間に建つ歴史の古い寺院。平安時代に草庵が結ばれ、のちに曹洞宗の寺院として発展してきたと伝えられます。太梅寺には、戦国時代頃に書かれた伊豆最古の禅語録『寂用禅師語録』や、下田の地が戦国時代に戦場だったことを物語る「安国寺恵瓊奉制札」など、下田の歴史を知る上でも貴重な資料が遺されています。本展では、古文書のほか、南北朝時代に造られた地蔵菩薩坐像や、幕末に描かれた涅槃図などから、下田の歴史の一端を解き明かしていきます。

「下田の古刹―太梅寺(たいばいじ)の寺宝」紹介動画

【近代館】春をおもう―東洋と西洋、それぞれの春―

春をおもう―東洋と西洋、それぞれの春―

2018年12月15日(土)~2019年3月31日(日)

会場:近代館

冷たい冬のさなか、慎ましやかに梅や椿が花開くと、雪に覆われた静寂な世界から、しだいに色彩が広がり、活気あふれる豊かな季節へと変化していきます。春へと季節が移りゆくさまを、画家たちは細やかにみつめ、多くの絵画に描いてきました。春のひとときが切り抜かれた情景には、画家たちそれぞれが抱く春へのおもいを感じることができます。
本展では上原コレクションより、横山大観、小林古径ら日本画家を中心に、印象派の画家たちや岡鹿之助らが描いた春の気配を感じる作品をご紹介します。東洋と西洋の絵画に隠された春の予感をお楽しみいただければ幸いです。

「春をおもう―東洋と西洋、それぞれの春―」紹介動画

【仏教館・近代館】リニューアル記念Ⅱ 美を旅する ―静岡県立美術館のコレクションとともに―

美を旅する

美しいものは人々を旅へといざないます。本展は、伊豆の平安仏から印象派や現代の絵画まで、上原美術館と静岡県立美術館の名品を旅するように巡る展覧会です。モネ《ルーアンのセーヌ川》、ゴーギャン《家畜番の女》、ロダンの彫刻など、静岡県立美術館が誇る名品が伊豆・下田に集まります。ジャンルを超えた美の世界を旅するようにお楽しみいただければ幸いです。

美を旅する チラシ展覧会チラシダウンロード

リニューアル記念Ⅱ
美を旅する
―静岡県立美術館のコレクションとともに―
開催期間: 2018年4月14日(土)〜5月20日(日)
※会期中無休
開館時間: 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 : 展覧会会期中は無休
入館料 ; 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 団体10名以上10%割引
障がい者手帳をお持ちの方は半額
教育活動を目的として高校生以下は無料となります
会場  : 上原美術館 近代館・仏教館

【近代館】近代館 企画展『風のささやき、水のゆらめき―絵に描かれた美しき風景―』

近代館 企画展『風のささやき、水のゆらめき―絵に描かれた美しき風景』

近代館『風のささやき、水のゆらめき―絵に描かれた美しき風景』

「樹を描くとしたら、風が吹けば木の葉の音のする木を描きたい(中略)触れば冷い川、湖水の深さまで表はしたい」。風景を描くことについて、安井曽太郎はそう述べています。画家たちは耳を澄ませば聞こえてくる風や水の音、肌触りまで表現しようと試みました。今回の展覧会では、モネやマルケから安井曽太郎、竹内栖鳳まで、絵画に描かれた風や水の表現に注目します。

 

 

 

【仏教館】仏教館 企画展『すがた うるわし―仏像と近代絵画の出あい―』

仏教館   『すがた うるわし―仏像と近代絵画の出あい―』

仏教館   『すがた うるわし―仏像と近代絵画の出あい―』

仏像のもつたおやかな姿、絵画にあらわれるやわらかな線。作品のもつ美しさの中には、人を惹きつけてやまない“かたち”が存在しています。十一面観世音菩薩像や阿弥陀如来像の仏像と、ルドンや鏑木清方など絵画作品とも共通するような“うるわしい姿”をご紹介します。

【仏教館・近代館】リニューアル記念 上原コレクション名品選 ―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―

リニューアル記念 上原コレクション名品選 ―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―リニューアル記念 上原コレクション名品選 ―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―

概要

2017年11月3日に新たに誕生する上原美術館は、印象派やマティス、ピカソ、安井曽太郎、須田国太郎、横山大観などの近代絵画から、平安・鎌倉時代の仏像、奈良時代の写経など、幅広いコレクションを所蔵します。今回の展覧会では、新たに収蔵した≪観世音菩薩立像(興福寺千体仏)≫(平安時代)や≪大日如来坐像≫(鎌倉時代)、≪中阿含経≫(奈良時代)をはじめ、上原コレクションの名品をご紹介します。

展覧会情報

リニューアル記念
上原コレクション名品選
―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―
開催期間: 2017年11月3日(金)〜2018年4月8日(日)
※会期中無休
開館時間: 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 : 展覧会会期中は無休
入館料 ; 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 団体10名以上10%割引
障がい者手帳をお持ちの方は半額
教育活動を目的として高校生以下は無料となります
会場  : 上原美術館 近代館・仏教館

【近代美術館】黒は色彩―マティス、ルオー、ブラックによる美しき彩り―

2017年7月22日(土)~10月9日(月・祝) *終了しました

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色彩のなかでも最も暗い黒。画家たちはそれを巧みにあやつり、世界を美しく彩ります。
「黒は色彩である Le noir est une couleur 」。その言葉は1946年にマーグ画廊の展覧会タイトルとして使われました。この展覧会にはマティスやブラックらが参加、マティスはそこにルオーを誘います。彼らの時代において、黒はもはや影や闇をあらわすものではなく、一つの色彩や光として自由に用いられるようになっていました。
本展ではそうした画家たちの黒に注目し、その絵画の魅力をご紹介します。マティスやブラック、ルオーらが織り成す美しい黒の世界をお楽しみいただければ幸いです。

【近代美術館】くらべてたのしむ静物画

2017年4月9日(日)~7月17日(月・祝) 会期中無休

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画家たちが身近なものを描いた静物画。そこには巧みな描写や美しい色彩など、さまざまな魅力が秘められています。
ルノワールの“ 真珠色” とも言われる透明感のある油彩画と、須田の探求した深い明暗をたたえた
油彩画、一体どちらがより美しいのでしょう。
セザンヌの絵画は、ピカソやブラックといった抽象絵画の開拓者だけでなく、安井曽太郎ら日本の画家たちにも刺激を与えています。彼らの作品はセザンヌの絵画と、どのように違うのでしょうか。
こうした違いをぜひ作品をみくらべながら、お楽しみいただければ幸いです。

展覧会関連イベント

ギャラリートーク 「くらべてたのしむ静物画」

日 時 毎月第3土曜日(4/15、5/20、6/17、7/15)
各日とも11:00、14:00より(所要約30分)
場 所当館展示室(第1展示室にお集まりください)
申 込不要 ※要入館券
内 容展示室にて学芸員が解説を行います。

ミニ講座(レクチャー) 1 「展覧会のできるまで」

講 師当館学芸員
日 時4/29(土・祝) 14時~15時 
場 所当館地下1階 会議室
定 員50名
内 容スライドを見ながら、展覧会ができる過程をお話します。
申 込不要 ※要入館券

ミニ講座(レクチャー) 2 「静物画のたのしみ」

講 師当館学芸員
日 時6/3(土) 14時~15時 
場 所当館地下1階 会議室
定 員50名
内 容スライドを見ながら静物画のたのしみ方をお話します。
申 込不要 ※要入館券

【近代美術館】冬の情景、そして春へ―モネから横山大観まで―

2016年11月30日(水)~2017年4月2日(日) *会期中無休

 

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木々は葉を落とし、雪が野山を覆う冬。モネ≪雪中の家とコルサース山≫に描かれた北欧の雪山は美しい輝きを放ち、横山大観≪雪後≫には冷たく張り詰めた静寂が広がります。
そして、冬の冷たい大地の下には、生命の芽吹く穏やかな春が少しずつ目覚めます。シスレー≪サン=クルー近くのセーヌ川、増水≫に描かれた雪解けの川には、近付いてくる春の足音が聞こえてくるようです。
雪に閉ざされた冬から暖かい春へ。本展では、モネ、シスレー、安井曽太郎、岡鹿之助、横山大観、上村松園らが描いた冬から春の情景をご紹介します。

展覧会関連イベント

ギャラリートーク 「冬の情景、そして春へ」

日 時 毎月第3土曜日2016年12月17日、2017年1月21日、2月18日、3月18日
各日とも11:00、14:00より(所要約30分)
場 所当館展示室(第1展示室にお集まりください)
申 込不要 ※要入館券
内 容展示室にて学芸員が解説を行います。
上原美術館