近代館『風のささやき、水のゆらめき―絵に描かれた美しき風景』
「樹を描くとしたら、風が吹けば木の葉の音のする木を描きたい(中略)触れば冷い川、湖水の深さまで表はしたい」。風景を描くことについて、安井曽太郎はそう述べています。画家たちは耳を澄ませば聞こえてくる風や水の音、肌触りまで表現しようと試みました。今回の展覧会では、モネやマルケから安井曽太郎、竹内栖鳳まで、絵画に描かれた風や水の表現に注目します。
仏像のもつたおやかな姿、絵画にあらわれるやわらかな線。作品のもつ美しさの中には、人を惹きつけてやまない“かたち”が存在しています。十一面観世音菩薩像や阿弥陀如来像の仏像と、ルドンや鏑木清方など絵画作品とも共通するような“うるわしい姿”をご紹介します。
2016年1月13日(水)~3月13日(日)
絵画を彩る美しい花々。その優美な姿と豊かな色彩は見るものを深く魅了します。セーヌ川近くの小村に咲く花々をリズミカルなタッチでとらえたモネ≪藁ぶき屋根の家≫をはじめ、ルドン、梅原龍三郎、安井曽太郎らが描き出した花々の彩りを楽しみます。 *2016年3月14 日(月)は展示替えのため休館
展示されている作品について学芸員が解説を行います。
実施日:2016年1月30日(土)、2月20日(土)、3月5日(土)
時間:各日とも11:00、14:00より(所要時間約30分)
場所:当館展示室(第1展示室にお集まりください)