菩薩像

動画による作品解説

菩薩像
平安時代(12世紀) 木造・彫眼・素地
河津平安の仏像展示館/南禅寺(河津町谷津)河津町指定文化財

河津町谷津の南禅寺(なぜんじ)には、26体の平安仏と23点の仏像断片が伝えられています。本像はそのうちの一体で、山津波で被災した姿ながら、頭上の髻と、上半身裸形で天衣をまとう姿から菩薩の像とわかります。内部に大きな空洞があり、各所に節があるなど、明らかに質の悪い材を用いており、細身で大きく湾曲した体、小さな頭に不釣り合いな太い首などは材の形に制約された造形で、霹靂木(へきれきぼく:落雷した木)などの特別な霊木を用いた像と考えられます。

薬師如来像

動画による作品解説

薬師如来像
平安時代(10世紀) 木造・彫眼・漆箔
観音寺(下田市須崎) 下田市指定文化財

かつて厳重な秘仏として、30年に一度だけ開帳された霊像です。頭体を一材でつくる一木造りで、別造の両手や脚部を寄せていますが、台座と表面の金も含め、江戸時代に補われたものに代わっています。
奥行きのある体躯は量感に満ち、腹前の衣文には、大波小波が交互に打ち寄せるような翻波式衣文の名残が認められることから、10世紀の像と考えられます。頭髪と肉髻の境が不明瞭で、帽子をかぶるように見えるのもこの時期の特徴。下田市内最古の像の一体です。

伊豆市共同企画展『伊豆をめぐる名画』がはじまりました

台風19号の影響により、10月12日は臨時休館いたしましたが、10月13日より伊豆市共同企画展『伊豆をめぐる名画―横山大観、安田靫靭彦を中心に―』が始まりました。
展覧会は前期と後期に分かれて、全作品が入れ替わります。前期は11月24日(日)まで、後期は11月27日(水)から2020年1月13日までです。
皆様のご来館を心よりお待ち申し上げております。

伊豆市共同企画展 伊豆をめぐる名画―横山大観、安田靭彦を中心に―
2019年10月12日(土)~2020年1月13日(日)
前期:2019年10月12日(土)~11月24日(日)/後期:11月27日(水)~2020年1月13日(月・祝)
*会期中無休、ただし11月25日(月)、11月26日(火)は展示替えのため休館

仏教館 関連イベント *11/24のイベントは満席となりましたので、申込を終了しました
ミニ講演会「伊豆の平安仏―半島に花ひらいた仏教文化―」
日時 2018年11月3日(土)/11月24日(土) 14:00~15:30 *両日とも同じ内容です
講師 田島整(当館主任学芸員) 会場 上原美術館 近代館 会議室
定員 先着50名、要予約・要入館券
予約方法 郵送、またはメール(info@uehara-museum.or.jp)にて①お名前、②参加人数、③ご住所、④お電話番号、⑤ご希望日をお知らせください。後日、チケットを郵送いたします。

近代館 関連イベント *終了しました
ミニ講座「クローズアップでみる須田国太郎作品の魅力」
日時 2018年11月10日(土) 14:00~15:00 講師 齊藤陽介(当館学芸員)
会場 上原美術館 近代館 会議室 定員 先着50名、予約不要・要入館券

仏教館・近代館 関連イベント
学芸員によるギャラリートーク(作品解説)
日時 会期中の毎月第3土曜日 11:00~/
14:00~ 仏教館・近代館、各30分ずつ
会場 上原美術館
※要入館券

上原コレクション名品選3

上原コレクション名品選3

【仏教館】 ~新収蔵・二天像と上原美術館のみほとけ~
【近代館】 美しき大地―新収蔵・梅原龍三郎≪朝暉≫を中心に―

開催期間: 2020年4月25日(土)~9月27日(日)
開館時間: 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 : 展覧会会期中は無休
入館料 ; 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 団体10名以上10%割引
障がい者手帳をお持ちの方は半額
教育活動を目的として高校生以下は無料となります
会場  : 上原美術館 近代館・仏教館
上原美術館